情報処理技術者試験は役に立たないのか?
情報処理技術者試験は実務の役に立たないのか?
答えは対象者の業務によって変わってくる。
情報処理技術者試験で問われる内容は、いつの時代もIT分野の基礎・根幹となる知識である。様々な最新技術が出たとしても、見えないバックエンド部分で支える基礎理論である。決して裏切らない知識と言っても良い。もしくは、情報処理の権威が共通して重要であると認めたコモンセンスだと言っても良い。
情報処理技術者試験を学ぶ事が実務に直結するかどうかは、対象者の業務が応用と思考を要求するかで決まると思う。例えば、固定されたソフトウェアを利用して定型的な反復作業が多い場合には、あまり役立たないかもしれない。一方で、現状と課題の調査に基づいて、基礎理論と製品理解を応用しながら解決策を検討し、推進するような場合には必ず役に立つ。すぐには役立たないかもしれないが、基礎理論の欠如はどこかで限界をもたらすと思う。
私は大学で情報処理を専門的に学んだ人間ではないので、情報処理技術者試験を通じて学ばせてもらっている。これほど基礎を効率的に学習できる優れた方法はなかなか無いと思う。